2010年11月29日月曜日

山羊さんチーズ


ルセットじゃありませんが
福井のおいしいものということで…
以前から池田の方に山羊の牧場があって
チーズを作っているという噂は聞いていて
「いつかきっと!」と思ってたのですが
近所にリニューアルオープンしたQue sera cellar Miyamotoさんで
買えるようになりました
特にフレッシュは牧場を訪れた友人が
「売り切れのことも多くていつもあるわけじゃない」と
言っていたので
ご近所で入手できるなんてほんとうにうれしい!
ただし生ものですからいつもってわけじゃなさそうなので
まめにのぞいたほうが良さそうですね



一見くみあげ豆腐みたいな
ほんとうにできたてのフレッシュ、爽やかなチーズで
酸味と塩味と脂肪分のバランスも抜群
もちろん適度なシェーヴルのかほりもあって
そのままいくらでも食べてしまえそうな
おいしいチーズ
チーズというよりフロマージュという響きがぴったりの
やさしいたべものでした
パッケージもご覧のとおり
Miyamotoさんには
小豆島のオリーブやオーガニックのドライフルーツはじめ
生ハム、ソーセージ、ハタハタの缶詰やこだわりの調味料などなど
楽しい食材がいっぱい並んでいました
もちろん和洋の酒関係もずらり
勝木書店の交差点をポートンの方へ向かって左側です


器 無地手塩皿 1600円

2010年11月1日月曜日

土鍋ごはん



えー、土鍋の続報です
具などを入れない場合で
ぎりぎり2合炊けるほどの大きさですが
こちらの帆立ごはんをはじめ
蛸めし、鯛めし、烏賊めしなどおかげで
我が家では土鍋ごはんブームが続いております
お米のおいしい季節ですしね
何より炊くのに10分、蒸らし10分という手軽さもいいです
水加減もかなりテキトーですが
失敗知らずでおいしく炊けます

和風もいいけどこれは洋風でした
きたさんに作り方を聞いてみると
かなりうろ覚えでしたが
お米をといで土鍋に入れる
(まだ水は入れない)
フライパンでみじん切りのたまねぎを炒め
(オリーブオイルなどなんでも)
火が通ったら刺身用の帆立の貝柱を加えてさっと炒める
塩少々+おろしぎわに粗挽きの黒こしょうと
バターを好みの量落として混ぜる
以上をお米の上にのせまして
ひたひた+αのお水を加え強火にかける
湯気があがったら弱火にして10分
火をとめて10分でできあがり
最後にイタリアンパセリを散らしました
おこげもおいしいよ

使ってみるまで知らなかったのですが
土鍋って多少ごはんが焦げ付いても
鍋に水分がしみこんでいるからか
すぐ落ちてお手入れも簡単です
(しまいこむときには
 よーく乾かすのは基本ですが)

まだ試作の段階ですが
商品になったらまた紹介します


2010年9月18日土曜日

カッセーラのレシピ

広島LOUTOさんで開催中の「働きものの陶たち」に
カッセーラを出品しています
今回は薄い砂色の少し浅めのものも作ってみたそうです
さっそく家で試用してみました
以前もお知らせしたかもですがカッセーラは
スペインやポルトガルで使われる蓋のない土鍋です
直火にかけられるので
(オーブンももちろんOKです)
ぐつぐつのあつあつをすぐに食卓へ運べるのが
楽しい器です
小エビのアヒージョ(にんにくオイル煮)が
スペインバルのカッセーラ料理として定番ですが
同じような要領であつあつのにんにくオイルを作って
まずはマッシュルームをこんがり
みどりはみじん切りのピーマンです
そこにウィンナーを投入した安上がりレシピでした
マスタードとバゲットを添えてどうぞ

他にもいろいろな使い方ができます
詳しくは店頭で!
今回は土鍋も試作してみました
土鍋で炊いたごはん、噂に違わずほんとうにおいしいですね
お米のおいしい季節ですので
また続報します

器:カッセーラ 3500円〜

2010年8月8日日曜日

夏ののみもの


知人のみなさんには周知の通りの酒豪の私ですが
この夏はビールも冷たい白ワインも泡盛のロックも飲めない、、、
ので自家製のジンジャーエールを作って晩酌代わりにしていたところ
風味付けに入れていたシナモンも!クローブも!
実はあまり摂取してはいけないことが分かったので
プルーンのコンポートを作ってその汁をソーダ割りにして飲むことにしたら
とてもおいしいのでご紹介します
プルーンのコンポートって調べてみたけどあまり見あたらなかったので自己流です

ホーロー等の鍋に赤ワインカップ一杯程度を煮立てる
ぐらぐら煮立ってアルコール分が飛んだら
ドライプルーンを適量入れ、好みの量のはちみつを加えざっと混ぜる
オレンジジュースをプルーンが浸かるくらいまで注ぎ
沸騰したら弱火で5分ほど煮てそのまま冷ます

プルーンはそのままヨーグルトなどのお伴に
汁はソーダで割るとちょっとカシスみたいでおいしいです

もちろん!
これだってシナモンやクローブを入れたらおいしいと思います
レモンピールもあいそうです
ジュレにしてもおしゃれかと

そういえばすもものコンポートの汁のソーダ割りも
スロージンみたいで(当たり前だけど)
夏向きでおいしかったです

あ、陶器のコップに入れて撮ればよかった!
器は今回はお休みです


2010年7月10日土曜日

ズッキーニのマリネサラダ

この春良く食べた自家製かんたんオイルサーディンを載せようと思ってるうちに
季節の歯車がふたつみっつ分まわって
あっという間に夏野菜の季節ですね
冷蔵庫の残りもので作ったんですが
今日のお昼ごはんのズッキーニのマリネサラダがおいしかったので…

ズッキーニはこないだファーマーズマーケットで売っていた
白くて丸くてつるっとしたやつですが
ふつうので作ってもおいしいと思います

ズッキーニは皮をむいて1cm幅くらいの厚さに切る
大きなズッキーニだったので今日は半分だけ使いました
(ふつうのズッキーニなら皮付きでも?
 このズッキーニは種がだいぶ大きくなっていたので
 大きな種はとりのぞきました)
フライパンにオリーブオイルを熱して
ニンニクをふたつに切ったものとズッキーニを焼く
ズッキーニは重ならないように両面がキツネ色になるまで
しっかり焼きます
焼いてるときに両面とも好みの量で塩をふる
ニンニクは途中で焦げそうだったら取り出してください
ズッキーニを焼いているあいだに
トマトひとつをさいの目に切ってバットかボールに入れ
お酢を大さじいっぱいほど入れてあえる
好みで胡椒、クミン、コリアンダーなども
うちのは生のタイムと茴香のつぼみが入ってます
ズッキーニが焼けたらニンニクごとトマトのボールに加えて
ざっと混ぜてできあがり
写真のはインゲンもいっしょに焼いて入ってます
食べるときにスペアミントを散らしました
作りおきして冷やしてもいいと思います

今日のお昼ごはんは
これと、焼き茄子のごまソースと、
昨日きたさんが作った牛すじ肉じゃがの残りとスモモ
夏ですねえ

器:無地片口 径約15cm 3000円


2010年5月1日土曜日

ベイビー帆立


その季節に家で食べるのがすごく流行っても
翌年になるところっと忘れてしまう一皿があって
何年もたったあとに
「pinonちゃん家で食べておいしかったから
 レシピ書いてもらってまだ持ってるよ」(海老シュウマイ)とか
「あのときのあれ、おいしかったから
 あのあと何度も作ってるよー」(焼き茄子のタイ風サラダ)とか
知人や友人に言われて
「ん?そんなん作ってたっけ?」ってなるので
これも備忘録的に…
今までは食材としてもたぶん買ったことがなかったけど
この春やたら流行った一皿
ベイビー帆立、という名前で売られている
小さな生きた帆立貝です
敦賀はもともと北海との物流が盛んな土地なので
北海道や青森のもの(昆布しかり、ニシンしかり)のいいものが
手に入りやすくてしかも安いのですが
これもそのひとつだと思われます
すごくお手頃で、お手頃過ぎるということもあり
「おいしいのか?」「どうやって食べるのか?」と
今まで買ったことなかったのです
しかし!おいしい!!
来るひと来るひとに食べさせたけどみなさん「!」でした
調理法も超簡単です

殻付きの生きたベイビー帆立を買ってくる
たいていは綺麗なんですが汚れてるっぽかったら
殻をたわしでこすって流水で洗い水気を切る
鍋に好みの油を熱してにんにくのみじん切りをゆっくり炒める
にんにくが色づいてきたら殻ごと帆立を入れてざっと混ぜる
(やや強火にする)
白ワインなどをまわしいれて蓋をする
しばらくすると帆立の殻が開く音がするので
のぞいてみて、全部殻が開いていたら、
若いセロリのみじん切りとバターをひとかけら加えてざっと混ぜ
また蓋をしてしばらく待ったらできあがり

けっこう長くなりましたがやってみたら簡単です
そうそう、これが流行ったのは、
しょっちゅう登場する木崎のSさんの無農薬セロリが
ファーマーズに出回ってたからでした
セロリはもちろんはしょっても、
他のはっぱで代用しても大丈夫と思います
食べるときに緑いろのワタをはずしながら手づかみで食べました
春の食材はなんでもそうですけど
若い白ワインによく合います、飲み過ぎ注意!

器:無地大鉢 4200円

2010年3月30日火曜日

葉わさび

もしうちが居酒屋なら
この季節、ぜったい突き出しに出したいひと皿
食べるたびに春を噛みしめる幸せなお惣菜です
前にも載せたことがあるかもですが
レシピとしては載せたことがなかったので改めて。

葉わさびと言ってもわさび漬けにする大きなものではなく
早春の、芽が出始めてすぐのところを買ってきます。

お湯をたっぷり沸かします
お湯を沸かすあいだに漬け汁を用意します
砂糖少々、醤油と醤油の1/3から1/2程度のお酢を
大きめの容器に入れてざっと混ぜます
わさびから水気が出るのでそんなに多くなくていいです

葉わさびはたっぷりの水につけて洗います
根っこの上に泥が入ってるけど
いちばんおいしいところなので気をつけてよく洗い
4〜5cmほどに切ります
つぼみや花、葉の部分も全部ざく切りします
根っこの上と根っこ(付いていれば)は
縦にいくつかに切ります
お湯がぐらぐらに沸いたらわさびを一度にざっと入れ
一度全体を返したら火をとめてざるにあけます
軽く水気を切ったら熱いうちに漬け汁の中に入れて
よく混ぜたらできあがり

「切っちゃだめ」「茹でちゃだめ」とよく言われてるようですが
いろいろやってみてこの方法にたどり着きました
手早くできるので香りが逃げないし
できたてもおいしいし
冷蔵庫で一晩たって味が馴染んだものもおいしいです
好みでかつお節もいっしょに混ぜておくか
あとからのせてもいいと思います

器 粉引猪口 径7.3cm 1800円

2010年3月26日金曜日

つくしんぼ

店の前にも何年かぶりに土筆がひょっこりはえてきて
とても嬉しい春
採って食べるほどはなかったんですが
塩屋のお土産にたくさんもらったので
半分は定番の卵とじにしてあとは佃煮風にしてみました
神戸市の西のはしっこの塩屋には
ポポのメンバーのひとりが住んでいるので
何度か遊びに行ってるんですが
駅を降りたらリヤカーが1台ようやく通れるくらいの幅の
つづれ折りの坂道があって
両脇にさかな屋さんや八百屋さん、豆腐屋さんなどが
軒を並べています
どれも小さなお店だけど
さかな屋さんにはその日塩屋の漁港であがった
地元のさかなや、そのさかなで作ったお惣菜が並んでいて
やおやさんには近所で採れとれの野菜が並んでいて
近所の人たちや電車を降りて家路をいそぐ人人が
お店の人とちょっとした会話を交わしながら
買い物していく当たり前の風景が
とてもすてきな海辺の町です

土筆は頭をまずとって
(食べるひともいるけどとった方がおいしい
 若い土筆なら何本かは残してもいいかも)
たっぷりの水に漬けてアク抜きします
面倒だけどはかまをひとつずつ取ったら
ぐらぐらのお湯で一瞬湯通しします
あとは適当に切って
酒、醤油、砂糖で炊くだけ
写真のはお出汁をとったあとの昆布と
炊くときに鰹節を少々入れました
これまた日本酒が合うんですよねえ…

皿 無地手塩皿 径11cm弱 1800円

2010年3月18日木曜日

ししゃものマリネ

このディッシュはほんとは
今が旬の小女子(こうなご)で作るのがおすすめなんですが
この日は小女子がたまたま売ってなかったということで
特売だったししゃもで作りました
もしお近くで見つかれば
釜揚げで売ってる小女子でお試しください
(注 釘煮用の生のではなく12cm前後のボイルして売ってる分です)

まずマリネ液を作ります
たいらで浅いうつわに
レモン四分の一くらいの汁とその4倍量くらいのお酢
できるだけ薄くスライスしたニンニクひとかけ
あれば若いセロリの葉など好みのフレッシュハーブを入れて
軽く混ぜておきます

フライパンにひまわり油などの油を薄くひいて
中火より強いくらいの火でししゃもをこんがり焼きます
(ボイル小女子の場合もくずれないように
 両面をこんがり焼きます)
焼けたら順次マリネ液に放り込んで
ざっと混ぜてできあがり
またまた超かんたん
ししゃもも小女子も
わりとしっかり塩味がついてるので
塩気は足さなくていいと思います
できたてもおいしいし
余ったら冷たくしてもおいしいです

急いで食べたかったので
陶器の器に盛り直して撮るのを忘れました!
…今回は器はお休みです


2010年3月8日月曜日

鯣の煮物

ハノイの旧市街は問屋街で、一本ずつの通りごとに
同じ業種の商品を商うお店が並んでいることで知られてますが
その中の一本にスルメ屋さんの通りがあって
どこの軒先にもスルメが干してありました
ベトナム料理のレシピを見るとスルメをもどして
炒め物などに使う料理がけっこうあります
なぜかなんとなく試してみたことなかったのが
お正月の誰かのお土産の「あたりめ」が袋いっぱい残ってたので
やってみてはまってます
生臭い匂いが残るのかなーと思いきや?
それはそれは上品なお出汁で
干したことに由来するだろうコクが出て
煮物にするとほんとにおいしい!
ひと晩だと戻らない感じなので暑くない時期がいいかもしれません
夏は戻してるあいだ冷蔵庫に入れた方が良さそうです

最初から切ってあるものを使いました
スルメは二日間、水につけてもどします
もどったスルメを手で細かく裂いて
もどし汁ごと、皮をむいた里芋といっしょに火にかけます
もし里芋が顔を出してしまうようだったら
水を足すか、あらかじめ里芋だけ下茹でするといいと思います
沸騰したらお酒を足して、しばらくのちに塩を少し、
里芋に火が通ったらお醤油を足して煮含ませてできあがり
と、とても簡単!
知らずに食べたら
この辺のおせち料理の
干し鱈のお出汁と間違いそうな上品さもそなえた
こっくりした煮物
これまた残りものの紅しょうがをのせてみました
酒よし飯よし、です


器 粉引片口(ずいぶん前のもの) 2500円



★前回の記事のお料理企画の献立と器を
 料理を担当してくださったルレ・カンパーニュのブログで
 ご紹介いただいてます。
 献立を眺めるだけでわくわくします。
 

2010年3月1日月曜日

デキャンタ?


セルクルとカレ、無事終了しました。
ご来場くださったお客さま、ありがとうございました。

お飲物の器としての使用例ですので
今回はレシピはおやすみですが
chef d'oeuvreさんのオーダーで作った新作のご紹介です。
わたしたちも知らなかったのですが
農家の方たちの素朴な飲み物であるリンゴのお酒、シードルは
元来、陶器の器で飲むものなのだそうです。
(ちなみにサイダーはもともとシードルのこと、
 日本のサイダーの甘い香りに納得です)
お店ではシードルをサーヴする器としてのご注文でしたが
シードルが手に入らなかったのでちょっと甘口の発泡ヴィーノで
試し使いしてみた画像です。
実際お店で使ってくださってるのを見たら
シードルの琥珀色と粉引のやわらかな白のコントラストが
とても綺麗でした。
2合たっぷり入りますので
来客があるときの冷酒の器としてもおすすめです。
花器に使っても楽しいと思います。
ころんとまあるいカップはお茶やポタージュにも良さそうです。
大阪阿波座のchef d'oeuvreでも販売しています。


器 粉引デカンタ(片口) 3200円 シードルカップ 2000円



2010年2月16日火曜日

さかなのマース煮


今回の石垣旅行でいちばん印象に残った料理が
居酒屋で食べた「えちぐわーのまーす煮」
えちぐわーはアイゴのこと
まーすはうちでも「島まーす」を使ってるから
知ってたけど塩のことです
こちらで煮魚といえばこってりお醤油だけど
(いろいろやってみましたがあっさり味だとどうしても
 さかなのうまみが逃げ出しちゃうので
 お婆ちゃん風のこってりがおいしいんですよね)
お醤油をぜんぜん使わない煮魚って新鮮!と
目から鱗でした
「あれは家に帰ってカワハギとかでやってみたいなあ」と
旅行しているあいだじゅうぶつぶつ言ってたきたさんが
帰ってきてさっそく試してみました
あくまでも憶測レシピですが…おいしかったので

カワハギ、カレイ、ホウボウなど
白身のあっさりしたさかなならなんでもおいしいと思います
さかなは鱗をとってワタをそうじして
必要であれば頭も落とします
水気をふいて両面に軽く塩をして下準備完了

中華鍋などに軽く油をしいてふたつに割ったニンニクを
キツネ色になるまで炒めて
そこにさかなを入れて片面を焼き付け
崩れないように返してもう片方の面も焼き付けます
できれば泡盛、なければ日本酒を鍋はだから少々入れて
酒気をとばしたのち
水半カップほどと塩を入れ
ネギをさかなにかぶせる感じでのせて
蓋をしてしばらく煮ます
ときどき鍋をゆすりながら
さかなに火が通ったらできあがり
(大きさによりますが
 平たいさかななら5分ほどで大丈夫)
汁ごとお皿に盛ってできあがり
ちなみに島のまーす煮は
葱じゃなくてニラだったような気がします
お醤油味よりあっさりできるし
いろんなお酒に合います




器 刷毛目皿 径16cm  3000円




2010年2月12日金曜日

肉団子のちょっとヘレス風

きたさんが京都に住んでいた時バイトしてたお店が
京都では草分け存在のバル式飲み屋で
二年ほど前もちょっと人手が足りないときに
手伝ったりで、その間にちらっと盗んできた
セニョールY氏のレシピのひとつです
そのままはわからないので
だいぶアレンジしてるそうですが
オレガノが効いてるオリーブのマリネともども
ひとくち食べた人に
どうやって作るの!?」と聞かれることが多い一皿。
で、聞いてみたのですが、けっこうややこしい…
ので知りたい方は私共の方までお尋ねください!
薬味にパプリカとクミンを入れるところがポイントです。

というわけで、今日ご紹介したかったのが
直火にかけられる器、カッセーラ
もともとは同じくスペインのバルやレストランで
よく使われる蓋のない土鍋(?)です
土鍋より小さくて手軽に使えるのと
ぐつぐつの熱々が見た目にも楽しいのとで
うちの食卓では柳川や湯豆腐にはじまり
魚介のオイル煮、グラタンなどなど
しょっちゅう登場しています
初めてカッセーラを作った時に
博多でお買い上げくださったT夫妻
ブログなどでもご紹介してくださったのですが
その後広島ですてきなお店をオープンされて
カッセーラを扱ってくださってます
お近くの方、是非のぞいてみてください → LOUTO


器 カッセーラ 径16cm  3500円〜

2010年1月28日木曜日

黒ごまれんこん

毎日食べたいほど大好きなレンコン
しゃきしゃきのも好きだけど
寒くなると糖度が増してもちもちしてきたのもほんとうにおいしい!
レンコンは残念ながら地物を見かけたことはないのですが
なんといってもお隣の県の加賀レンコンがありますからね
以前のレシピコーナーではくるみとあわせたきんぴらを
紹介してましたが今年の我が食卓では黒ごまがはやってます
好みだと思うのですがわたしはざくっとぶ厚く切って
豪快に食べるのが好きなのでレンコンは軽く下茹でします
「軽く」というところに注意
まず皮をむいて1cmくらいの輪切りにします
きっちり蓋がしまる鍋にレンコンが半分かぶるくらいの水を入れて
軽く塩をします(水が多すぎるとレンコンの旨味が逃げるので注意)
塩をまわすために軽く鍋をゆすって
火にかけて沸騰したら火を弱めて約2〜3分、火をとめます
蓋をあけずに待つこと約2〜3分、ざるにあけます
中華鍋に好みの油をひいて(ごまやくるみなどナッツ系相性良し)
熱くなったらレンコンを入れて焼き色がつくまで強火または中火で
最後にしょうゆを少しまわし入れて火をとめ
たっっぷりの黒ごまを入れてざっと混ぜてできあがり

レンコンの下茹で時間はレンコンの種類によって
いろいろなので何度か試してみるしかなさそうです
歯ごたえが残っているくらいが好きなのですが
毎回違って難しい…


器 粉引片口 径14cm 2500円


2010年1月25日月曜日

じょっぱ雑煮

年中「ファーマーズに出始めて」とか
「ファーマーズではじめて見かけて」とか
言ったり書いたりしてるので
たまにお客様に
「ファーマーズって…なんですか?」と聞かれるのですが
ファーマーズというのは三島のJAの中にある農産物直売所で
ここがなければ暮らしていけないかも!?というくらい
我が家の食生活の根幹の部分をお世話になっております
すぐ近くでとれとれの野菜を食べられる幸せ
当初は普通のスーパーマーケットだったのですが
その中に小さな地場野菜コーナーができて
ものすごく喜んでいたところ
スーパーごと閉店となることが決まったとき
きたさん(夫)は寝込みそうなくらいショックを受けてました
翌春、野菜をメインに再オープンが決まったときは
躍り上がって喜んでいたのを覚えてます
と前置きが長くなりましたがファーマーズに
お漬け物やおはぎなどの加工品を出してらっしゃるのが
なんでもものすごくおいしくて
勝手にファンの農家の方がいらっしゃるのですが
その方の「豆もち」を見つけたので
ほくほく買い込んできました
黒豆もお米も自家製だと思います
ストーブでこんがり焼いて…




ちょうど晩ごはん用にきれいな鱈のぶつ切りを
買ってきたさんが戻ってきたので
頭の部分でお出汁をとってじょっぱ汁風のお雑煮にしてみました
青いのはビタミン大根という名前で売られている緑の大根です
もっぱらおろして食べていたのですが
(きれいな緑色の大根おろしは湯豆腐にのせるだけで
 ちょっとしたおごちそうの気分)
火を通してもみどり色だ!
鳥取で買ったおいしい麦味噌にネギと庭の柚子を散らして
食べるときに柚子胡椒も少々…
鱈でぷるぷる、あったまりました


器 粉引丼 径15cm 3200円〜

2010年1月21日木曜日

ロースト豚のせ蕎麦


年越し蕎麦だったのですが…
あたたかいかつお昆布出汁に、地物のどんこ椎茸、
ねぎとローストした豚の薄切り、仕上げに七味山椒です
ロースト豚が少し薫製ぽくした洋風味だったけど
蕎麦の懐の深さにしっかり受けとめてもらいました
蕎麦は乾麺で特に特筆することもないので
かんたんロースト豚の作り方をご紹介
豚は肩肉のかたまりが脂分がちょうど良くて好みです
もちろんおいしい豚だとさらにおいしい

塩豚を作る要領で塩をよくすりこみ、室温で1日ほど置きます
たっぷりの水に入れて、粒こしょういくつかと
つぶしたニンニクを放り込み火にかけます
沸騰したら火をとめてしばらく置くのが塩豚の作り方ですが
こちらはそのままスライスして食べたいので
沸騰したらアクをすくい、火を弱めてしばらくことこと煮ます
だいたい火が通ったかなと思ったら
鍋からあげて少し冷まします
煮汁はもちろんスープなどに転用してください
あら熱がとれたら中華鍋に少量の(脂の呼び水となる程度)油を
ひいて熱し、肉を脂身の方からいれて
すべての面に焼き色をつけます
焼き色がついたらいったん肉をとりだして、
ローリエのはっぱや小枝をどっさり入れます
はっぱから煙が出てきたらその上に肉を戻して蓋をし
火加減を調節しながらしばらく煙を浴びせてできあがり
簡単だけどちょっとスモーク感も出て
おつまみにもばっちり

生葉のローリエがたくさん必要なので
欲しい方はいつでも声をかけてください


器 粉引丼 径約15cm 3200円

ちょっと少なめの親子丼や〆の麺類などに重宝な
小ぶりの丼はうちで大活躍
丼は長いこと作ってなかったのですが
2月末までの大阪の器展では
いろいろな大きさのが並んでます


2010年1月20日水曜日

冬のタイカレー





季節はずれかも?ですが無性にタイカレーが食べたくなったので
冬の食材で作ればいいのではないか?と作ってみました
具は鶏肉、レンコン、えちぜんかんたけ、水菜
えちぜんかんたけというのは数年前から冬になるとこの辺で
売られている大きなグレーのキノコで和洋中なんでも大活躍
わたしはエリンギが実は少し苦手なのですが
食感はちょっとエリンギみたいで
エリンギほどくせがないキノコです
レンコンとココナツミルクの相性がばっちり!
市販のグリーンカレーペーストを使っているので
レシピをあげるほどのこともないんですが
カレーペーストを炒める前に、油を熱して
すりおろしたタマネギ少々、にんにく少々、
スライスしたショウガ、パクチーの根、青い唐辛子をよく炒め、
煮込むときにレモンや柚子の皮の部分を少しと
庭の柑橘のはっぱを何枚か入れてます
乾物のバイマックローより、
柚子やスダチの木の生葉を入れる方が
爽やかさが増して好みです
水菜は生食用のを食べるときに
暑ーい時に汗をだらだらのイメージでしたが
クリームソースぽいので冬もいいなあと思いました
スパイスで体もぽかぽか

ご飯はファーマーズで売ってる地物の古代米を少し混ぜて
もちもちのおこわみたいになってましてこれがまた相性良かった
よく見かけるほとんど黒いような赤米とちょっと違って
丸っこいお米でお値段は少しだけ高めなのですがとてもおいしいです


器 刷毛目皿 径15.5cm 2500円