2010年3月8日月曜日

鯣の煮物

ハノイの旧市街は問屋街で、一本ずつの通りごとに
同じ業種の商品を商うお店が並んでいることで知られてますが
その中の一本にスルメ屋さんの通りがあって
どこの軒先にもスルメが干してありました
ベトナム料理のレシピを見るとスルメをもどして
炒め物などに使う料理がけっこうあります
なぜかなんとなく試してみたことなかったのが
お正月の誰かのお土産の「あたりめ」が袋いっぱい残ってたので
やってみてはまってます
生臭い匂いが残るのかなーと思いきや?
それはそれは上品なお出汁で
干したことに由来するだろうコクが出て
煮物にするとほんとにおいしい!
ひと晩だと戻らない感じなので暑くない時期がいいかもしれません
夏は戻してるあいだ冷蔵庫に入れた方が良さそうです

最初から切ってあるものを使いました
スルメは二日間、水につけてもどします
もどったスルメを手で細かく裂いて
もどし汁ごと、皮をむいた里芋といっしょに火にかけます
もし里芋が顔を出してしまうようだったら
水を足すか、あらかじめ里芋だけ下茹でするといいと思います
沸騰したらお酒を足して、しばらくのちに塩を少し、
里芋に火が通ったらお醤油を足して煮含ませてできあがり
と、とても簡単!
知らずに食べたら
この辺のおせち料理の
干し鱈のお出汁と間違いそうな上品さもそなえた
こっくりした煮物
これまた残りものの紅しょうがをのせてみました
酒よし飯よし、です


器 粉引片口(ずいぶん前のもの) 2500円



★前回の記事のお料理企画の献立と器を
 料理を担当してくださったルレ・カンパーニュのブログで
 ご紹介いただいてます。
 献立を眺めるだけでわくわくします。